ゆずりはセミナーアンケート

2005年3月26日(土)〜終了〜

ゆずりはシンポジウム
「栃木県における軽度発達障害児者の就労について」

場所:とちぎ福祉プラザ(宇都宮市)

内容

コーディネーター:梅永雄二先生(宇都宮大学教授)

 
第1部  就労している本人発表  :鶴見さん、武藤さん 
    雇用側の提言:神山 亮氏(JSPモールディング轄H場長)
 
 第2部  シンポジウム
パネリスト: 神山 亮氏(JSPモールディング轄H場長)
小林 久美子氏(栃木障害者職業センター・障害者職業カウンセラー)
阿久津 勝俊氏(とちぎ障害者就業・生活支援センター「せせらぎ会」)
保護者(ゆずりは会員)


昨年度に引き続き、就労の話題を取り上げました。今年度は既に就労している人・就労を希望している本人による発表・シンポジウムを行い、栃木県の就労事情をテーマとしました。
 軽度発達障害児者にとって、社会人として自立していくために『就労』は大変大きな問題です。
 療育手帳を取得し障害者枠での就労、一般就労、障害者職業センターの認定による障害者枠での就労とケースも様々です。コーディネーターは、障害者の就労がご専門の梅永雄二宇都宮大学教授、
 雇用する側からの提言者として、障害者の就労で他に類を見ないサポートで業績も上げている鹿沼のJSPモールディング(株)工場長・神山 亮氏をお迎えし、シンポジストとして栃木障害者職業センター職員、とちぎ障害者就業・生活支援センター職員の方からもお話いただきました。
 本人、雇用側、支援する側、保護者とそれぞれの立場からの発表、梅永先生の助言など
中身の濃いシンポジウムとなりました。




※当日ご来場の皆様からいただいたアンケートの一部をご紹介します。

内容が盛りだくさんで良かったと思います。ゆずりはのセミナーはいつも心温かくなる内容で、楽しみにしております。就労を継続させるのは難しいと感じておりますが、今日のシンポジウムを拝聴して、良いサポート体制を作りあげて、障害をお持ちの方々が就労を安定させることができればよいなと改めて思いました。(授産通所施設職員)

神山さんの話がとても素晴らしかったです。とても好感が持てました。こういう会社がたくさんあると素晴らしいですね。全体的に内容が濃く驚きました。子どもがまだ小学1年生なのですが、とても将来希望が持てました。ゆずりはの会の方へ・・これからもがんばってください。ありがとうございました。参加して良かったです。(幼児保護者)

JSPモールディングの工場長の話を直接お聞きし、企業側の心情がひしひしと伝わり、熱いものを感じました。とてもありがたい気持ちとして受け止め今後の就労に力強さをいただきました。親の立場として、子どもが就労をするにあたりまだそこまでは難しいという現実もあり、この点にも、しっかり向き合ってはいかなくてはならない課題がありますね。ジョブコーチの支援は大切なことなので今後お力添えをいただけるよう期待したいです。個別就労計画なんていうこともどんどんとりいれてほしいですね。栃木障害者職業センター、とちぎ障害者就業・生活センター、工場長、保護者の声を聞くことで具体的に教えていただき良かったです。(小学生保護者)

Give and take 、“彼らに喜びを与えようと考える人は、彼らから喜びを与えてもらうことができるでしょう”・・そんな言葉があったような?ここに来てお話してくださった方々は、みんなそんなことがわかっている方々だと思いました。多くの人、特に就労に関しては企業の高い立場にいる人にそういうことをわかってもらえるようになれば、職場の環境が良くなり、ひいては社会全体も彼らが生活しやすいようになるのだろうな〜と思いました。今後お話をお聞きしたい先生は、養護学校以外で発達障害児に理解のある高校の先生です。普通高校での軽度発達障害者の支援のやり方や実践を聞いてみたいです。(中学生保護者)

第1部のJSPの神山さんのお話はとても勉強になりました。企業側からの立場もよくわかりましたし、我が子の就労を考える際、何が大切かということが見えてきました。就労に限らず、色々な方々の理解・支援を受けながら本人が自ら考え、行動できる力を身につけさせるように、親として環境を整備させることに目を向けていきたいと改めて実感しました。神山さん、ありがとうございました。(小学生保護者)

ゆずりは主催の研修(セミナー)は初めて参加しました。JSP工場長さんの話は大変参考になりました。また、企業からの立場での話は初めてでしたが、視点が変わってきました。「軽度発達障害」の理解も十分でなかったことから、次回への参加を楽しみにしてまた勉強していきたい。特にアスペルガーの方の対応が難しく感じていたのですが、対応が難しいことより、理解が足りないことの方が課題でした。

神山工場長さんの子育ての話にホロッとしました。こんな会社があるんだと、感動です。母親がつい先に立って、子どもの意思を村長することができていないと反省しました。「待つ」ことの大切さを実感しました。これからの子育てに1番忘れてはならないことだと思います。もう一度、神山工場長さんと梅永先生のお話をお聞きしたいです。(幼児保護者)

神山工場長の「あなたが必要です」という言葉に涙が出ました。素晴らしいシンポジウムでした。(小学生保護者)

神山亮氏の話に感銘を受けました。自分の子どもだけでなく、職場の後輩に対しても「待つ」ということを取り入れていきたい。今後、ゆずりはの講演会で聞きたい話としては「成人期、小学生〜中学生への思春期の問題」を聞いてみたいです。
(小学生保護者)

神山さんの「作品つくりではなく、商品作りを!」の言葉、とても心に残りました。将来どんな作業性が必要とされるのか見つけていかなければと思います。(特殊学級教員)

神山さんのお話が素晴らしかった。今日のような話を企業に対して講演していただき、栃木県内のレベルを上げていただきたいと思います。ありがとうございました。(保護者)

自分も何度も就職・転職を繰り返しているため、自立する為にも仕事に就くことが大切であると思う。各種の支援施設の人の話が聞けて大変参考になりました。(本人)

JSPのような、ただ障害者を雇用するだけでなく、本人のペースに合わせたり、やりやすい環境を作る会社があって嬉しく思いましたし、驚きました。(中学生保護者)

神山氏の「皆さんが背中を押してくれていると力が出る。どこにでも行くので使ってほしい」という発言に感動しました。栃木にもこんな方がいらっしゃると心強くなりました。今後の講演会で聞きたい話としては、ソーシャルスキルやジョブコーチの話が聞きたいです。(情緒学級教員)

就労に対する保護者の方々の不安や、実際に雇用されている方のお話をお聞きすることができ、本当に勉強させていただきました。今は主に小学生に関わっていますが、将来の就労を見据えた指導を意識していきたいと思います。本当にありがとうございました。(公立教育機関関係者)

初めて就労についてのお話を聞かせていただきました。色々な施設センターがあることも初めて知りました。とても勉強になり、素晴らしいセミナーに参加させていただきましたこと、心より感謝いたします。今後の希望として、以前ゆずりはセミナーでお話された田中康雄先生のお話をもう一度お聞きしたいです。(小学生保護者)

@“作品”より“商品”を。 A学校では勉強についていけなくて辛かった。でも職場では働くと誉めてもらえる。だから職場が好き。・・・・・・・・今回はこの2つの言葉に考えさせられました。担任する自閉症のお子さんも4月から5年生。人から教えてもらうことを楽しいことと思えるようになった次は、自律した生活を見通し、教育課題を見つける必要があるのですね。ありがとうございました。(教員)

就労に対して様々な問題があり、その問題を解決するのに苦労されているのだということを痛感しました。ジョブコーチの存在が大きく軽度発達障害児の支えになることがよく伝わりました。今回の講演をキッカケに少しでも就労サポートが多くなったらいいなと思いました。ありがとうございました。今後聞きたい話としては“サポートの種類、どのようなサポートがあるか”を聞きたいです。(医療機関関係者)

小学校にいると、どうやって保育園・幼稚園と、中学校につなげるかが、通過点として課題となってきます。しかし、将来を見据えて小学校で何ができるのか何をすべきなのか考え、視野を広げる良い機会となりました。今後もこのような研修に積極的に参加したく思っています。(客席の手元が暗いので資料を読むのに苦労しました)(小学校特殊学級教員)

神山工場長のお話は新鮮、かつ大変参考になりました。企業内の取り組みを、ぜひ他の企業さん向けに開催していただけたらと思いました。(すでに行っているのかもしれませんが)(行政機関関係者)

JSPの工場長さんのお話に、課題と問題解決のヒントが集約されていると思いました。(入所施設職員)

神山工場長さんのお話は、母親としては耳の痛いところもありましたが、もっともだと思いました。両親がいなくなっても子どもは生きていかなくてはならないのですから。障害者職業センターについてまったく知らなかったので、とても勉強になりました。もっと詳しく知りたいです。とてもたくさんの事柄があってメモし切れませんでした。またよろしくお願いします。梅永先生と神山工場長さんをもう一度呼んでいただき、どのようなサポートをしていったのかをもっと伺いたいです。(小学生保護者)

障害者の就労支援に関する講演はまだまだ少ないので、貴重なお話を聞けて良かったです。学校-行政(障害者職業センター)、法人、企業それぞれの支援の仕方について聴けたことは大いに勉強になりました。もう少し障害者就業・生活支援センターについての話を聴ければよかったと思います。(行政機関関係者)

昨日、たまたま歯科医に子どもを連れて行った時に、「お母さん、黙っててください。お子さんはちゃんと聞いていますよ。二重に言われると混乱します。といわれ、母も子どもの成長に合わせ、成長しないとと思っていました。本日神山工場長より同じような話を伺い、今後の育て方に気をつけていかないと、と思った次第です。普通の人でも同じ仕事を何年も続けるのは苦痛だったりします。生活面(引越しとか)余暇(新しいことをするとか)で変化をつけるなどの面でアドバイスがあったらそれもお聞きしたいです。それも支援の一つなのかな、と思います。(小学生保護者)

職業センター、生活支援センターのしくみがわかって良かったと思います。興味のあったJSPの話を聴くことができて、大変参考になりました。神山工場長さんの人柄がとても良く、良かったです。

就労支援側、当事者、企業側のそれぞれの具体的な話が聴けて本当に良かったです。(養護学校小学部教員)

まだまだ遠い先のことではありながら、やはり就労という点ではすごく心配な内容であったので、神山工場長の話はとても力強くてすごく良かったです。理解していただける企業が増えていくことを期待します。次回のソーシャルスキルトレーニングは、今とても悩んでいることであり、期待しています。また、できればゆずりはセミナー2回目の田中康雄先生の話をもう一度聴きたいです。(幼児保護者)
全体的にとても内容の濃いものでした。ありがとうございました。就労に向けて学校や課程で子どもにどういう指導、生活をさせていったら良いか・・・・。常に考えていたのでヒントをいただいたと同時に自分の考えの裏付けができた思い嬉しかったです。お手伝い、子どもの能力や様子を観察しながらやらせていきたいと思いました。(小学生保護者)

JSPモールディングの工場長の話がっても参考になりました。会社に勤めてしまえばそれで終わりではないのですね。彼の子育ての話はガツンときました。発達障害者手帳をもらえるようになりたいです。(中学生保護者)

子どもは小3なのでまだまだ就労は先のことなのですが、今から家のお手伝いをがんばって大きくなることを楽しみにしたいと思います。(小学生保護者)

神山工場長:「お母さんが口出ししない。子どもが話すまで待つ!」
 私はよく口出ししてしまい、「お姉さんは黙ってて」と言われたことがあったので身にしみました。小林さんの「アスペは精神手帳が取得できる」というウラワザを知って目からウロコでした。(兄弟)

職業センターなどの業務についてはなかなか知ることができなかったので役に立ちました。(小学校通級教室教員)

私の子どもは知的障害で宇都宮の作業所に通所はしても、仕事は「ある」時と「ない」時の差が激しいのが現状です。その中で「理解のある会社」があり、その中で就労できる人は少ないかな?理解がある会社がたくさんできることを願っています。(作業所に通う子どもの保護者)

今回のテーマはまだ早いかなぁと思っていましたが、そんなことはなかったです。10年後のことを見据えて、今からお手伝いをしてもらおうと思います。子どもが社会に出る頃には神山さんのような理解あるトップの方が増えればと期待します。就労している本人の発表として、鶴見さん、武藤さんの生の声が聴けて良かったです。今後話をお聞きしたい先生としては、前回ゆずりはセミナーの阿部利彦先生(所沢市教育委員会)をもう一度お願いします。高機能に関することならnなんでも興味があります。(小学生保護者)

障害児者相談支援事業コーディネーターをしている者です。最後のシンポジウムでの、グループホーム等のサービス利用について気になったので、付け足しの意見(情報)を書きます。
現在、国会に上程されている障害者自立支援法等が国会を通過し、本施行(H18年10月以降)されれば、現在3障害に分けられている授産施設やグループホーム等も3障害共通のサービスになるので、基本的には赤、緑、青の手帳があれば利用できるようになります。(障害児者相談支援事業コーディネーター)

※アンケートにご協力いただいた皆様、大変ありがとうございました※