ゆずりはSSTセミナー(10月29〜30日)参加者アンケート

 ゆずりはでは2005年度初めての試みとして、SST(ソーシャルスキルトレーニング)セミナーを行いました。
10月29〜30日の2日間にわたる『ゆずりはSST(ソーシャルスキルトレーニング)セミナーは、宇都宮大学教授・梅永雄二先生、栃木県発達障害者支援センター「ふぉーゆう」・服部美佳子先生、YMCA東陽町センター主任講師・岡田智先生の3人の先生を講師としてお迎えして、1日目には服部先生と岡田先生の講義と小学生のグループセッション、2日目は参加された先生方にプログラムを組んでいただいた上で実際に子ども達を指導していただき、総括の後に梅永先生の就労に向けてのSSTの講義で締めくくられました。参加された先生方のアンケートをご紹介します。

★参加して良かったこと

・子ども達のSST活動を見学させていただいたこと。さらに実際に指導させていただいたことでとてもよく理解できました。

・グループで協議しながらの実践が大変勉強になりました。

・実際に自分達で体験することができたこと。子どものプロフィールなどを元にプログラムを考える方法が学べたこと。

・実践しながら学ぶことができたので良かった。

・子どもの観察→セッション→振り返り、という流れで研修ができたので、すぐに学校でも実践してみたい内容だった。

・実践を通してSSTについて研修することができた。

・実際にSSTをしているところを見たり、体験したりすることができた。

・実践的な内容だった。

・身近で体験的に学習できる機会だったため、ありがたかったです。

・SSTの概要がわかった。(やる前に自分自身がもっと勉強しなければいけないこともわかった)

・「SST」という言葉は知っていても、どのようにしたらいいのかがわからなかったので、具体的にわかりやすく教えていただいてありがたかったです。

・(恥ずかしいのですが)SSTについての知識がなく受講したのですが、服部先生や岡田先生をはじめベテランの先生方から話を伺ったり、指導方法を具体的に見ることができ、大変勉強になりました。

・子ども達を現実に相手にできたこと。

・必要感が同じ先生方と、共に考えることができたこと。

・講義、グループでの話し合い、実践。

・子どもと実際にセッションができた。実践的なセミナーだった。

・SSTを初めて詳しく学ぶことができました。実際のSSTの場を見学できたりプログラムを立てることができて良かったです。

・とても役立つ内容でした。自分の力が及ばず、ちょっと消化不良気味なのが残念です。もう少し時間がほしかった・・・。

・子ども達とのセッションに直接関われた。(実は自分達の模擬セッションかと思っていました)

・アセスメントの方法、検査結果の見方、生かし方を丁寧に説明していただけたこと。

・プログラムの作成の手順や反省の視点、計画の修正の視点やポイントのヒントをいただいた。

・SSTについて統括的に学ぶことができた。


★講義の感想(1日目、2日目)


・短時間でしたが内容が濃くわかりやすい講義であった。
・メインやサブティーチャ―についてもっと知りたい。
・SSTのことはもちろん心理検査についての解釈についてありがたかった。


・1日目・・・要点を絞っていただいたプログラム作成の手順を教えていただいたので、今回の活動や勉強を振り返って整理して、即、学校現場で実践したいです。見通しを与えていただきました。

・盛りだくさんの内容を短い時間でコンパクトに教えていただいたので自分なりにもう一度復習したいと思います。

・どの講義も大変良かったです。子どもの特性の捉えかた、その子のつまづきをどうSSTでサポートしていくか。いろいろと考えさせられました。どういう視点で子ども達を捉えるかも勉強になりました。

・2日目・・・子の将来を考える場合に知っておくとよいこと、知らなければならないことを学ぶことができた。

・高機能PDDへのSSTのポイントがとても明確でわかりやすかったです。「人のことを注意しない」ということはPDDの子には特に早目に押さえること など―将来の社会参加に向けての支援のあり方を伺えて良かった。崇徳さんの話、良かったです。

・基本的なことも丁寧に説明していただけたのでわかりやすかったです。ただ「WISC」も知らなかったほど今まで勉強してこなかったので、今からもっともっと勉強していかなければと思いました。今後また先生方の講義を受けたいのですが、SSTの基本的な内容のセミナーって開かれるのでしょうか?

・これから子ども達の将来に向けてがんばっていい支援ができるよう勉強していかなくては、と思いました。SSTの奥の深さを感じました。今だけでなく、将来を見通して子ども達の教育(共育)にあたりたいです。

・短い時間ですがポイントを知ることができました。梅永先生の講義はビデオもありとても役に立ちました。

・講義はどれも短時間だった。講師の先生が3人いらっしゃったが焦点を絞った内容でもよかったのではないかと思います。

・基本的なこと、具体的な事例などでとてもわかりやすかったです。時間があるならもっともっと聞きたいと思います。

・SSTについてもう少し詳しくお話を聞きたかった。

・どの講義も大変わかりやすい内容だった。集団や仲間関係のルールを学ばせたい子どもが通常学級にもいる。様々なトラブルを少しでも軽減させるためにも、通常学級の担任と協力してSSTを実践していきたい。

・服部先生、岡田先生、梅永先生の講義すべて具体的でわかりやすく、日々の指導にすぐ活かせる内容でとても良かったです。




★セッションの感想(1日目、2日目)

・1日目の岡田先生の説明や服部先生のフォローがとても参考になりました。
・2日目、自分達でSSTを進めることで課題や配慮すべきことがさらに明確になりました。

・自分達で実際にプログラムを立てることが勉強になった。

・自分達のグループでセッションの準備をし、実践し、振り返りをしたことでセッションの組み立て方や評価の仕方がわかりとても勉強になった。
・他のグループのセッションの組み立て方も参考になったし、改善点(もう少し、こんな工夫をすると良いのではないかな)など考えながら見ることができた。今回行ったことを生かしてさっそく学校でも実践してみたいと思った。

・頭ではわかったようなつもりでも、実際に動いてみるとうまくいかないこともあるので実際にセッションすることができ、大変勉強になりました。いろいろな人の、子どもの見立てやセッションの仕方などを聞いたり見たりすることができて大変よかったです。

・1日目、岡田先生のメイン指導での子ども達への声かけは大変ためになりました。担当の児童の記録を取っていましたが、岡田先生の意図的な介入の仕方など勉強になりました。
・2日目(参加者の組んだプログラム)は流れがやや同じになってしまい、盛り上がりや押さえが不十分になってしまったかもしれない。プログラムの組み方、メリハリの利かせ方なども工夫しなければならないと思いました。

・実践場面をみることで課題設定など以外に細かい部分の関わりなどを参考にすることができました。

・1日目は観察、2日目は参加しました。全体をプログラムし、スムーズにすすめるのは難しいけれどうまくいくと楽しいだろうし、子ども達の学習効果も高いだろうと思いました。うまく学校で取り入れていきたいです。

・自分達で考えてやることはとても大切なことだと実感しました。

・見たり聞いたりするのと、実際にプログラムを組んで実行するのは(当たり前ですが)全く違った・・・・というのが感想です。それは普段の授業でもそうですが、子ども達が「わかった」「できた」「楽しい」と感じることができて、達成感が味わえることが大切なんだなと改めて気づきました。また担当の子を2日間見ていくうちに、自分の暮らすの子ども達一人一人も長期目標、短期目標をより明確に具体的にして今後取り組んでいきたいと思いました。(○○くんとは2日間といっても数時間しか関わっていませんが、だんだんいい所ばかり見えてきて、もっと今後関わっていきたいと思ってしまいました。)

・SSTがゲーム中心と誤解されないために授業研究をしたかった。せっかく子ども達が参加してくれたのだが、現実の学校では様々な子どもの関係性の中での対応が大切なので。

・セッション1(1日目)で、実際にどのようにメイン指導者が進めていくか、またサブはどのように援助していくかが見られたので大変よかったです。セッション2(2日目)の計画の確認と準備で指導計画の立て方、個別の指導計画の立てる時の留意点がわかりました。SSTセッションのまとめと協議で指導計画の振り返りができて良かったです。

・実際のセッションを見学できてとても参考になりました。先生方の働きかけや動きなど、よく考えて動かれていて参考になりました。

・1日目は、服部先生、岡田先生のフィードバックの仕方や教示の仕方を実際に見せていただき、大変参考になりました。2日目は、実際に初めて自分でリーダーを担当させていただき、実際に体験することで学ぶことが多かったです。

・すてきな子ども達と出会えてよかったです。
・シェアリングが大変勉強になりました。自分の知識不足を感じます。さらにがんばり次回に備えます。

・1日目・・・どんどん子ども達の表情が変わっていくことが印象的でした。適切なプログラムと先生方の働きかけが重要なのだと思いました。
・子どもの見方やプログラム等について皆で話し合い、講師の先生方の講評が大変勉強になりました。





★講師の先生(どなたでも)にひと言

・素晴らしい研修会に参加させていただき、ありがとうございました。

・大学で特殊教育を専攻したのですが、私達の頃は精神発達遅滞の学習でした。先生方の講義を聞き、改めて軽度発達障害について学びたいと思う気持ちが強くなりました。機会があればぜひ先生方の講義をお聞きしたいです。

・とても充実した研修でした。参加して良かったです。ありがとうございました。

・服部先生、梅永先生のお話は何度かお聞きしました。今回は夜の懇親会には参加できませんが、いずれ参加できたら堅いお話以外の話もお聞きしたいと思います。

・子どもの視線で見たり考えたりしながら、今、その子に合った必要なプログラムを考えたり、指導したりしていくこと、大切なことを教えていただきました。うまく言えませんが、とても勉強になりました。ありがとうございました。

・岡田先生・・・とても実践的で勉強になりました。
 服部先生・・・データの解釈からの指導計画の立て方の内容をさらに詳しく聞きたかったです。

・本当にありがとうございました。また勉強させていただく機会があれば嬉しいです。

・どの先生もとっても魅力的でした。すごく引き込まれました。もっと長く聞いていたかったです。

・1日目の岡田先生と服部先生主体のセッション、子ども達が除々に肩の力を抜いて気持ちを通わせ始めた様子を見ていて(失礼ながら)さすがだなぁと感心してしまいました。今日子ども達を目の前にして、自分が一番肩の力を入れてしまっていたと思います・・・。特に子ども達に対する声かけ、勉強になりました。ありがとうございます。私は玉川大出身なのでアドベンチャ―プログラムはよく現場でも取り入れてやっています。それがSSTにもつながるとは・・・今後も学級運営にも役立てたいと思います。

・心理検査、プロフィール解説がとても勉強になりました。資料もいろいろご用意くださりありがとうございました。ソーシャルスキル尺度、SSTで行うゲームの例等とても役に立ちます。今後の指導に役立てたいと思います。
 このソーシャルスキルトレーニングに参加するにあたって不安もありましたが、指導の先生方がとてもやさしく時おりほめてくださったり、教えてくださったりして、とても2日目はのびのびと活動することができ、楽しく研修できました。ありがとうございました。

・充実したセミナーを受けることができました。ありがとうございました。

・大変役に立つ研修会をありがとうございました。参加された子ども達にもお礼を言いたいと思います。お世話になりました。



★今後どのような企画をゆずりはに望まれますか?

・支援者向け研修を企画されることをありがたく思います。指導をより良いものにしたいと日頃考えている参加者が多いと思いますが、なかなか忙しく都心まで出られない場合も多いので身近でこのような機会があると地域の支援者の技術向上につながると思いました。

・軽度発達障害の理解に関する勉強会(講話など)
・個別支援の計画の仕方

・SSTセミナーをさらに続けていってほしい。

・県教育委員会等にも働きかけて現職教員(特に校長、教頭)の研修会を行ってほしい。

・個別計画の立て方。
・構造化のプログラム。

・同じような研修を継続してやっていってほしいと思います。

・SSTについて基本的なところから勉強したいです。

・就労された方のお話が伺えればと思います。

・SSTを年に数回。
・TEACCHプログラムについて。

・読字障害、書字障害の児童の具体的な指導方法
・SSTセミナー続編をお願いしたい。

・ぜひ第2回、第3回のセミナーを実現してください。

・同時解説授業(教科)研究会
  1.指導の先生が今の状況を解説。発信。
  2、イヤホンで参観者は聞きながら参観。
  3.授業は教科。T1、T2の役割明確に。
  4.対象の子どもは20名(1クラス)以上。
   健常発達児との混合。
  5.授業研究会   県外TOSS(トス)がやっている・・栃木でやれないかと・・。



 ご指導いただきました講師の先生方、参加してアンケートにご協力いただきました先生方、大変ありがとうございました。